50年の間には家族が増えたり減ったりします。
将来を見越して 部屋を個々に考えるのではなく家全体で考えたいと思います。広い部屋を2つに分けるようにしたり、逆に2部屋を1部屋にしてみるなど、家全体をダイナミックに変化できるよう設計することでその時々の家族構成に対応することができます。
家も家族と同じように変化していくことが可能です。
家族がそれぞれ独立した部屋を所有するのはいいことのように思えますが、コミュニケーションの場が減ってしまいます。
自然に家族がリビングに集まるようにしたいですね。そのために(?)ご主人の書斎や子供部屋を狭く陽の当たらない所にしてリビングは広く明るくみてはどうでしょうか?こうすることで 家族が自然にリビングへ集まってきます。
もっともっと家族のコミュニケーションを増やして家族同士の笑顔を絶やさない設計が可能です。
これまで築きあげた趣味を続けませんか?
ずっと続けてきた洋裁、読書、釣り、音楽etc...など個々に楽しんできた趣味。
新しい家でも趣味を楽しんでほしいと思います。でも趣味で作られた作品。使い続けてきた道具。集め続けてきたホビー。などなど新しい家ではどこに置けばいいのでしょうか?
建売住宅では捨てなければいけない趣味の道具や作品も注文住宅であれば収納スペースを作ることができます。
これまで続けてきた趣味をこれからも存分に楽しんでください。
親と子。思春期になると会話が少なくなります。でも顔を合わせれば挨拶ぐらいはするでしょう。
もし 顔を合わせない家だったらどうでしょうか?あえてリビングを通らなければ子供部屋に行けない設計や子供部屋を狭くして広いリビングに居たがる設計もできます。
そういう観点から 玄関からそのまま2階につながっている(ドラえもんに出てくる) のび太君の家は 親子が顔を合わせなくても平気な設計ではないのかな?と思う時があります。
子供には不便でも家族には大事な導線です。
暮らしはじめて不便に感じることも 実は大事なことに思っていただけると嬉しいです。